相談支援センターどんぐりでは、
就学前の吃音のお子さんの相談を行っています。
吃音は、100人に1人の出現率と言われており、身近に同じような悩みを持つ人がほとんどいません。そこで、悩みを共有できる仲間作りのささやかな一歩として、3月9日(土)に「家族のつどい」を行いました。
9家族、本人、保護者、きょうだい合わせて30名程の方が参加してくださいました。
まずは自己紹介。自分の名前と好きなことを話してもらいました。
中には、縄跳びの二十跳びや鍵盤ハーモニカの演奏などの特技を披露
してくれたり、お気に入りの本を持ってきてくれたお友達もいて、
大変盛り上がりました。
≪第1部 親子遊び≫
まねまね拍手でアイスブレイクをして、少し楽しい雰囲気ができたところで、じゃんけんゲームの定番「かもつ列車」をしました。負けた人が後ろにつながっていくゲームです。最後まで先頭を維持した、じゃんけんが最も強かった人は、背の高いK君のパパでした。
そのあとは、子どもたちが動物の真似をして大人が何の動物かを当てる「ジェスチャーゲーム」をしました。どうやったらいいかわからない子は、お友達に教えてもらってチャレンジ。ちょっと難しい動物もいたけど、みんな動物になりきって、声を出さずに頑張りました。お父さんお母さんさすがです、全問正解!
最後は、「伝言ゲーム」これは思ったより結構難しかったね
答えは、『プリン』と『ラムネ』でしたが、全然違う答えになりました
≪第2部 交流会≫
・子どもたちは自由遊び
大型遊具を出して、元気に遊びました。
初めて会った友達だったけれど、すぐに仲良くなって楽しく遊べました。
子どもたちからは、
「みんな優しかった。」
「自分と同じしゃべり方をしている子がいて少し安心した。」
などの感想をいただきました。
きょうだいからは、
「吃音がある子が他にもいたけれど、いつも聞き慣れているので気にならなかった。」
「もし、きょうだいが他の吃音の子がからかわれたりしたら守ってあげる!」
という心強い感想も頂きました。
・保護者は別室で交流会
これまでのこと、現在の吃音の状況、祖父母や身近な人たちの理解、就学に向けた準備、園の先生やクラスのお友達との関係についてなどなど、いろいろな話題でお話しが尽きず、あっという間の1時間でした。
悩みは皆同じですね。
「共有できて少し楽になった。心強かった。」
「今後も定期的にこういう会があると安心できるので、またやってほしい。」
という感想をたくさんいただきました。
今回初めて「吃音のつどい」を開催して、こうした会の必要性の手ごたえを感じました。
来年度も是非開催したいと思います。
みんなで協力して、吃音への理解を少しずつ広げていきたいですね!
文責 安田 香実