お知らせ

【どんぐり】第4回 吃音の集いを開催しました!

お知らせ 2020年9月28日

コロナ禍で開催を迷いましたが、できる範囲で続けたいという強い思いから、ママだけ参加という形をとり9月9日(水)・10日(木)の2日間にわたり開催しました。平日開催ということもあり、働いておられる保護者の方の参加が難しく、各日6~7名の参加でした。両日とも、お互いの悩み事をたくさん話すことができ、共感したり、勇気をもらったりして、とても充実した時間となりました。

以下に2日分の内容をまとめました。

吃音のつどい2020.9.9 吃音のつどい2020.9.10

 

☆はじめに自己紹介☆

自分の好きな食べ物と子ども自慢からのスタート。

某スイーツ専門店の「桃のかき氷」、おいしいお蕎麦屋さんの話、海老が大好き、などなど、思わず口元が緩んじゃいました。
子ども自慢では、

●朝から仮面ライダー変身グッズを身にまとい、なりきってから園服に着替えて登園する

●早朝4時起きでサッカーの生中継を観るサッカー少年

●レゴブロックでプリンターや鬼滅の剣とサヤを綿密に作るレゴビルダー少年

●人懐こく恥ずかしそうにしている子に声をかけることができる優しい子

など、お子さんの素敵な姿を紹介してもらいました。

 

☆座談会☆

◎吃音の症状について

 

◎本人の吃音の自覚について

 

◎子どもに吃音のことをどうやって話していますか?

 

◎園や学校の先生との連携、他の保護者へのカミングアウトについて

 

◎言語通級を利用しています

 

学校で、国語の音読や意見を発表する時はどうしているの?

 

◎子ども同士のからかいなどに大人がどこまで介入したらよいか

 

※座談会詳細は→第4回吃音のつどい・座談会詳細

 

その他、安田がよく相談されることについて>

◎吃音が出にくい時、他のことばに言い換えたり(工夫)、体の一部を動かしてタイミングをつかむ(随伴症状)などしているが、そのままにしていいの?

・高山久美愛病院 言語聴覚士田宮久史先生にお尋ねしてみました。

→「工夫」と「随伴症状」の違いは意図しているか否かです。

工夫はしない方がいいですね。なぜなら、工夫するということは、吃音は出てはいけないこと、出してはダメなものと言う前提にあるからです。「自由に吃る環境を整える」ことが大切。緊急避難的に工夫することは良いが、工夫に工夫を重ねていくことは、本人の気持ちは楽にならないので、「ちょっと我慢できるかな。」と提案しています。

随伴症状は、止めないでください。禁止すると、よりひどくなって話す気持ちが失せていきます。表面上の話し方は辛そうでも、話したい気持ちの方を大切に育てることが大切です。

 

参加者のアンケートより>

・初めて参加させて頂き、「吃音ってこういうもんなんだ」ということが理解できてよかったです。

・先輩ママ達のお話しを聞かせて頂けたことによって、今後のことや環境作りなどがわかって、不安が少しとれて楽になりました。

・今まで、周りに吃音のある子や理解のある人がいなくて、自分一人で抱えているような感じだったので、同じような経験をしている方々のお話しを聞いて胸がいっぱいになり、涙が出てきてしまいました。いいお話しを沢山聞けてありがたかったです。

・(自分の子より)下の学年の子の話を聞いて、自分も少し前は同じように悩んでいたなーと懐かしく思いました。吃音に限らず、子育てには次から次へと試練が訪れるものだと感じています。こういう場でいろんな人の話を聞くことで学びや励みになるので、また次回も参加したいです。

・小2になった現在、吃音のことを以前より気にしながら暮らす機会が減っていたので、定期的につどいを開催してくださり、新しい情報が入ってきたり、見直すことができたりしてありがたいなと思いました。ここで出会った親御さん、お子さんとプライベートで遊ぶこともあり、励まされることも多いので感謝しています。

・吃音と言ってもいろんなケースがあり、その子の性格にもよるので、寄り添っていきたいと思いました。

・自分が小学生の頃は吃音についての話などなく、吃音のある同級生に「何を言っているかわからない。」と言ってしまったことがあり、正しい知識は子どもの頃から必要だと思いました。

・この先、他の子にいじめられないか、からかわれないか不安ですが、今日お話を聞いて、先生からクラスの子に話してもらうと、優しい子や理解してくれる子が沢山いるんだと知って少しほっとしました。

・吃音ということを自分の子どもがならなければわからなかったことですが、今では、吃音もこの子の個性だと思えるようになり、本人とフランクに捉えられるようになりました。自分がドンと構えて話せるようにしたいと思います。吃音の子や親に出会ったら自分の知識を話してあげたいと思います。

・子どもの吃音にもいろいろあるんだなと改めて思いました。(吃音の出方、本人の捉え方、園の先生の対応、おともだちの反応など)いろんなパターンがあり、考えさせられました。子どもにとってより良い環境をこれからも探していきたいです。

・吃音のことばかりを考えることも最近めっきり少なくなってきていて、めまぐるしく時間が過ぎることが多いので、成長の過程として、定期的にお話しできる場がある事が、何かあった時のための安心感になっていると思います。

みなさん、丁寧にたくさん感想を書いてくださりありがとうございました。

 

 

*第5回吃音のつどいの予定*

これまで「吃音のつどい」に参加してくださった保護者から、「ボクも行きたい!」というお子さんの声があったと聞きました。楽しみにしてくれているのを嬉しく思います。次回は、3密を避けて親子で参加できる方法を探ってみたいと思います。よいアイデアあったらお知らせください。

次回開催は、令和3年の2月頃を予定しています。お楽しみに!

 

 

文責 安田香実