お知らせ

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【どんぐり】第7回 「吃音のつどい」を開催しました!

お知らせ 2023年1月10日

令和4年10月30日(日) 14:00~16:00に、【第7回 吃音のつどい】・オンライン第3弾を開催しました。

今回は、7家族が参加してくださいました。そして、前回に引き続き、高山の久美愛厚生病院の言語聴覚士 田宮久史先生が参加してくださったのに加え、蘇原第一小学校言語通級を担当されている、横枕(よこまくら)先生にもご参加頂き、通級での吃音児の集団活動を紹介していただくなど、より充実した内容となりました。

 

☆Zoomでゲーム☆

まず、自己紹介。好きなことや好きな物を言いながら、自己紹介しました。

好きなことの話の時は、みんなウキウキするね。栗拾いにはまっているなんて人もいましたね⁈

①コレなんだ?クイズ 

横枕先生が用意してくださった、蘇原第一小学校の通級指導教室で実際に使われた「物当てクイズ」をしました。

形の一部からだんだんたくさん見えていく間に当てるというものです。しかも、答えがしりとりになっているという手の込みよう。みんな勘がよく、すぐに当ててくれました。

お絵描きしりとり

ミュートにして音声を消したまま、絵だけでしりとりをしました。

りんはん⁈(きの)⇒ま(うでどけ)⇒ちご⇒りら(さ)⇒びい(へた)・・・

※( )は、次の子が書き手と違うものにとらえた名称です。みんな画伯だぁ!

 

◆交流会

★自己紹介と近況

・小4 小学校に上がってからも吃音はずっとあるが、困り感はなくなり、馴染んでいる。目立たなくなってきていると感じる。

・小3 吃音の事をクラスの子たちもよく理解してくれているので、本人の不安感なく安心して過ごせている。

・小1 就学後のことを心配していたが、落ち着いて陽気に暮らしている。月1回吃音のグループ活動(言語通級)に参加させてもらっている。

・小1 支援級8人のクラスに通っている。クラスのみんながよく理解してくれていて、楽しく通っている。

・小1 吃音の事をクラスの子どもたちにまだ話してもらってはいないが、本人は落ち着いていて、吃音の事を気にせず毎日過ごしている。ただ、音読計算カードは時間を計るので、つかえたりしてうまくできないことへのジレンマがある。

・年長 就学後、指摘されたりして本人が嫌な思いをしないか心配。

・年中 本人から、「友達にまねされる」との訴えがあり、担任にお願いしてクラスで話をしてもらった。その後は指摘などもなくなり、安心して過ごしている。

・年中 最近どんぐりの相談に行き始めた。吃音が出てうまく話せなくて怒ったりしていたが、最近は、家では吃音が出ても、いっぱい話せるようになってきた。

❤田宮先生からのコメント

・「吃音に馴染んでいる」という一言、この感覚がとても大事、嬉しい!

 

★1年生の国語に早口ことばが出てくるが、どうしてもできないと本人が悩んでいる。

小3 早口ことばだと吃音にならなかったと本人は言っている。(リズムに乗れると滑らかに出るのかも?)

小1 早口ことばではなく、音読で吃音が出やすいが、早く読むことが目的ではないので、つまっても正しく読めればいいよと話している。

❤田宮先生コメント

・基本的な事として、吃音は出てはいけないものでしょうか?吃音の出初めの頃は、吃音(連発)が出ても楽にたくさん話せていたと思う。その感覚がずっと続けば吃音は悪化しない。ところが、吃音は出てはいけないもの、と思ってしまうと、伸発になり、難発になり重症化していく。学校や園で、クラスの子どもたちに吃音の事を話してもらったという人がいたが、家庭と同じように、園や学校のみんなが自分のことをわかってくれて、吃音が出ても安心して話せる場所になると、子どもたちはとても心が楽になり、おそらく、連発だけで過ごせるようになる。しかし、園や学校のみんなが、吃音のことをわかってくれていなくて、隠さなければならないような場所になると、すごく努力して話そうとするので、難発になってくる。なので、そういう場所にしないこと。

・音読・計算カードや早口ことばは、早く言う事が求められるが、吃音のせいで時間がかかってしまうことに対しては、早く言えたという事よりも、まず、挑戦したということ、最後まで努力したということを褒めてあげることが大切。できれば、担任には、本人がいる場所でクラスのみんなに、早く言うことが目的ではなく、チャレンジすることが大事な事であるという事を伝えてもらえるとよい。担任と相談し、本人なりの努力を認めてもらえるようにしていただく。子どもに対しては、挑戦したことを、しっかり褒めてあげましょう!吃音が出ている自分のことを肯定してくれる人がいて、それを伝えることがとても大事。

 

★小4 吃音がひどく、苛立っているのは相変わらず。今年度から、担任の勧めもあり、通級のグループ学習に参加している。最初は、通級が恥ずかしいのか嫌がっていたところもあったが、今では抵抗がなくなり、グループの他の子と自分の吃音を比べて(客観的に)話をしたりするようになった。一人じゃないと思っているのかと思う。学級委員として、失敗?を繰り返しつつも彼らしく頑張っている。サッカーの県大会出場が決まり燃えている。

❤田宮先生コメント

・苛立ちの原因は何だろう?難発が多い子は、サッサと言えないことがもどかしいという苛立ちがある。それだけなら努力していることを認めてあげればよいが、みんなの前で吃音が出ることが恥ずかしくていやだから苛立つのであれば、対応をちゃんと考えなければいけない。苛立つ理由をきちんと話し合って、子どもの気持ちを聞いてあげて下さい。

 

★高学年になり、あまり自分のことを話してくれなくなった時、親から吃音の事を聞くのはストレスになるのか?それとも話せる時間があった方が楽なのか?

❤田宮先生コメント

・吃音のことに触れない方がいいという事はない。年齢が上がってくると、吃音の事はデリケートになってくるので、話すのを嫌がる子はいる。しかし、いつだって吃音の事を話せる場所がある安心感は作ってあげてほしい。

・吃音のことを話す時に気を付けてほしいこととしては、大人が、「どう、最近大丈夫?」と言う聞き方をしてしまうこと。こう聞かれると、子どもは、「だいじょうぶ。」と答え、親は安心しがち。しかし、その「大丈夫」は本当の意味なのかというのは、年齢が上がってくるほどわからなくなるので、どうして大丈夫なのかを深く聞いていくことが必要。「大丈夫」と答えていても、実は、学校では答えが分かっていても吃音が出るのが嫌だから手を挙げないようにしていたり、音読も当たらないようにトイレに行ったりしてかわしているなどという状況だとしたら、大丈夫とは言えない。吃音の事をみんなに分かってもらっているし、自分でもみんなに、詰まりながら話せるほうが楽なんだということをちゃんと友達に伝えられるから大丈夫というのであれば、本当に大丈夫といえる。子どもに丁寧に聞いてあげる時間をもつことが大切。

・子どもたちは、吃音を真似されたり指摘されたかを聞くと、「わからん」とか「知らん」とか「忘れた」とか、話題をそらしたりすることがあるが、親は、その時の気持ちをしっかり受け止めて、「みんなに吃音の事をわかってもらうように、ちゃんと話すからね。任せてね。」と伝えてほしい。そして、園の先生とも連携してクラスの子どもたちに、きちんと伝えてもらうようにしていくと、本人は安心する。

・吃音は、たくさん出ている方が、その子にとっては楽な気持で話せているので、出ていることを悪い事だと捉えないでほしい。

◇安田コメント

・少し前に読んだ、吃音当事者の本に、大人になって、吃音が出ないように「言い換え」という工夫をしてきた人が、言い換えている自分に罪悪感をもつ様になり(吃音を隠していることに)、あえて、吃音が出る素の自分に戻して楽になったという事が書かれていたことを思い出した。(「どもる体」伊藤亜紗著 医学書院P210)

 

★蘇原第一小学校での「吃音のグループ通級」の活動の紹介(横枕先生)

・グループ通級を行っているのは、市内で蘇原第一小学校だけ。対象者は全市内の児童だが、今年度はコロナ禍で、蘇原中校区の児童に限定している。現在は6名。

・大切にしていること:吃音を直すのではなく、安心して話せる場をもつこと、担任とつなぐこと、吃音を持つ仲間と出会えること。周りへの理解のために、家庭-担任-通級を繋ぐ、交流ファイルでやりとりしている。

・クラス担任に吃音の事を理解してもらうために、年度初めにパンフレットを渡すなどして、本人が安心して話せる学級にしてもらうようお伝えしている。

・グループ活動(月1回):みんなでゲームと必ず、「きつおんすごろく」をやっている。すごろくは、カードにかかれている事に答えたりしながら進めていくものだが、例えば「吃音が出やすいのはいつ?」に対し、全員が「朝」と答えて盛り上がったりした。学年が上がってくると、友達と吃音の話をしたいという気持ちが出てくるようだ。グループでは、安心して話せるし、仲間から学べ、一人じゃないと思える。

・個別指導では、たくさん話すことを大切にしながら、運動やクイズなどを行っている。通級に来ている子は、みんな優しくて誠実で、周りから好かれている子が多いので、担任とよく話し合っていけば安心して学校生活が送れる。

・大切なのは、自信を無くして話さなくなる二次障がいを防ぐこと。吃音の人も、吃音が出ない人も、つまってもいいと、世界中の人が思うことが大切!

 

★那加第三小学校の言語通級に通っている中でのちょっといいエピソードより

(小規模だが、月1回グループ活動があり、その時、保護者で話し合う機会で出た話し)

・通級に通うまでは、吃音が出ると悲壮感があったが、通級を利用することで吃音の話ができるようになり話し方が和らぐようになった。

・それまで、吃音の事を相談しても「気のせい」とか「全然出ていないよ」と言われ、あしらわれ続けていたが、通級に通うようになり、依然として難発はあるものの、お子さんが楽しそうにしているので安心した。

これらを聞いて、周りの支えがいかに大切なのかを改めて実感した。

 

★言語通級ってどうやったら通えるの?

・教育委員会で必要と判断されると通うことができる。但し、全ての学校にあるわけではないので、ない場合は近くの学校に通うことになる。(就学後、担任と相談してください)

・吃音のあるすべての子が通っているわけではないし、必要に応じて利用すればよい。ただ、親も子も相談できる場はあった方がよいと思う。特に、中学年(3・4年生)ぐらいになった時に、吃音のある友達と話せたり共有する場があると子どもにとっては安心できると思う。

 

★運動会の時、全校の前で挨拶をしたのに、クラスの日直当番は友だちと一緒にやりたいと言う。これって、どういう心理状態?(小3)

・親としたら、逆だろうと思うが、どうしてなのかわからない。本人に聞いてもよくわからないと答える。

・運動会の挨拶は自ら希望し、よく練習して、上手に言えた。本人は、普段吃音があることを気にしておらず、このままでいいやという感じ。

◇安田コメント

・3年生になり、少し挑戦してみようという気持ちになったのではないか。結果がどうであれ、チャレンジしてみようという気持ちを持ったことがすばらしい!褒めてあげたい。

❤田宮先生コメント

・よく知っている友達の前の方が緊張度が増すということはあるのかも。知らない人が沢山いる中全校の前では、適度な緊張感で吃音がでなかったのではないか。一般的に、吃音が最も出やすいのは、話したい気持ちがものすごく高まっている時と、出たらどうしようという不安感が強い時。親の前など、安心して話せる場面では吃音が沢山でやすい。この吃音は楽に出ていて心理的な問題もない。一方、吃音が出たらどうしようという不安感が強い時にも吃音が出やすいが、この時は吃音の事を否定的に捉えてしまいがち。吃音が出にくいのは、適度な緊張感がある時と独り言(第三者に向けての気持ちがない時)。

 

★1年生になって思う事

・年中や年長の保護者の方の不安は、本当によくわかる!だけど、小学生になると、上の学年の子ども達との関わりが増えるが、吃音のことをきちんと子どもたちに伝えれば(知らないだけなので)、認めてくれる友達もいっぱいできて、親としては、もう少し大らかな気持になれる。小学生になると、子どもたちの理解力が高まるので、自分の吃音の事を友達に説明すれば、素直に受け入れてくれる子どもが多いと思う。子ども同士の方がわかり合えるように思う。そして、お互いの視野が広がり、いい方向へいくように感じる。日々、心配は尽きないが、年齢が上がるにつれ、自分で理解し不安を取り除く方法を見つけたりして、落ち着いてくるのではないかと思っている。

・年中、年長は不安で、治らないかなあと思って過ごしていたが、吃音は悪い事ではないと思えるようになってから、子どもの個性だと捉えられるようになった。年齢が上がってくると、吃音があっても、そんなに気にしなくなるのではないかと思えるようになった。「吃音のつどい」に参加して、先輩の方の話を聞くと気持ちが楽になり、心配に思う事が減ってきた。

・幼稚園の時はすごく心配していたが、学校に入ってから、周りの子どもたちから何も言われたりすることなく過ごしているが、放課後等デイサービスの先生に、「吃音はどうしたら治りますか?」と聞かれたとことがある。

 

【感想】

◆スタッフ齋藤

小学生になると、親より、先生や友達・仲間に認められたいという気持ちがどんどん強くなってくるので、そういう場を保障してあげられることが必要になるので、その都度、相談に乗れる関係を作っていきたいですね。

❤田宮先生

・1年生の保護者の方たちが、今安心して過ごせているという時期を過ごせているという事がすごく嬉しい。今後、学年が上がるにつれて相談できる場や相手が変わってくるが、相談できる相手がいる事がすごく大事。中高生や成人の吃音の相談を受けているが、相談に来るまで、吃音の対応をされてこなかったので、すごく苦しい状況になっている。それまで、吃音を隠そうとして生きてきて苦しんできた人に、周りに話してみたらと提案したところ、びっくりされたが、話してみたら意外に理解が得られ、その後、吃音はあっても楽に話せるようになったと言う事例がある。成人になると、ほぼ100%難発の症状になるが、その人は、その程度が軽くなり、頻度も減ってきた。何より、吃音が出ても恥ずかしいと思わなくなってきたとのこと。そういう事例を顧みて、皆さんがこれまでされてきた対応をこれからも続けることで、間違いのない人生が歩めると思う。今後もこうして交流できる場が続くといいなと思います。

 

◆参加者のアンケートより

★保護者

・年長の頃に比べると、かなり不安がなくなりました。今回も皆さんのお話を聞けてとても勉強になりました。1番大切なことは、本人が気を遣わずお話ができる環境を作ることだと教えていただけたので、今後も担任の先生などと連携をとって様子を見ていこうと思いました。

・親御さんのお話や学校での取り組みを詳しく聞けて安心しました。今後も子どもと楽しく話して吃音と向き合っていこうと改めて思えました。そしてまわりにも理解者を増やすべく話していけたらと思いました。

・田宮先生のお話で、高学年以上の吃音をもつ子どものこの先起こりえる変化のお話しが聞けて参考になりました。本人の様子を見て取り入れていきたいと思います。思春期のエピソードも聞きたいと思いました。

・年下のお子さんたちのお話は、自分たちが通ってきた道だなと思います。応援したい。

・通級に楽しく通っている子どもを見ていると、よかったと思います。グループ内で場に慣れない子が話し出すのを暖かくみんなで待ったりフォローしたりする様子を見ていると、吃音という枠を超えて大切なことを経験させてもらっていると感じる。(通級に通うか通わないかは、それぞれの考えで、正解はないと思います)

・小学校に上がる時の漠然とした不安がありましたが、問題を抱えつつも絶望的ではなく、軽減させる環境調整もできるんだと知り、明るい気持ちになりました。

・同じ悩みの人と交流するってこんなに気持ちが晴れるんだなと思いました。環境調整で子どもが安心すると知り、少し気持ちが楽になりました。特に、学校の先生にどうやって協力を得たらよいのか悩んでいたので、大変勉強になりました。

・年齢によって悩みが違ってくるということを強く感じました。学年が上がると環境も変わってくるので、心配なことも多々ありますが、何かあればすぐに相談してくれるように子どもとコミュニケーションをとっておくことが大切だと思いました。

・子どもに、「(吃音の調子)大丈夫?」と聞いて、「だいじょうぶ。」と答えた時、もっと詳しく大丈夫の中身を聞き出すことが大事だと言うのはとても参考になりました。これからも子どもが過ごしやすいようにサポートしていきたいと思います。

★子ども

・吃音は悪い事じゃないと言われて、嬉しい気持になりました。ゲームも楽しかった。

・通級楽しそう。行きたい。

・自己紹介は恥ずかしくてできなかったけど、クイズやお絵描きは楽しかった。周りに吃音のある子がいないので、こういう機会があると嬉しい。(田宮先生のお話を頷きながら聞いていました。母談)

 

文責 安田香実

【さくら】手先や身体全体を使って、感触を楽しもう!

お知らせ 2023年1月10日

今年も各務原市社会福祉協議会様より「歳末たすけあい障害児者対象福祉事業」の配分を受けて、令和4年11月28日~12月16日まで【感触遊び・感覚統合週間~手先や身体全体を使って、感触を楽しもう!~】を行いました。

遊びとしては

①スノードームつくり:洗濯のりと水を入れた瓶の中にラメやスパンコールなどの飾りを入れた手作りスノードーム

②スポンジケーキ作り:食器洗いのスポンジにホイップ粘土で飾り付けをしたスポンジケーキ

③光る粘土・暗闇遊び:光る粘土で形つくりブラックライトを当て光る様子を楽しんだ

どの遊びも指先を使って細かい作業や力を加減したりして作成しました。出来上がった作品は、友達に見せ合ったり家に持ち帰って家族に見せたりしました。

 

社協歳末①

社協歳末②

暗闇で光る粘土で雪だるまを作ったり、マリオのスターを作ったりしたよ☺ ♪

社協歳末③jpg

ブラックライトで作った粘土を照らすと、青や緑や紫に光ったよ☆☆☆

【稲田園】健康講座を開催します

お知らせ 2022年11月21日

令和4年度 稲田園・健康講座!

各務原市高齢者生きがいセンター稲田園では、高齢者の健康に関する講座を“講師”を招いて介護予防、健康維持に繋げられるよう実施します。

講座受講できる方は、原則市内在住の60歳以上の方です。

新型コロナウイルス感染対策をして安全に実施します。

テーマ:ラジオ体操 をとおして、高齢者の健康維持に繋げよう!

【内容】:

「高齢者生きがいセンター稲田園」利用者に対し、健康に関する講座(ラジオ体操及び脳トレ)を“ボランティア講師”を招いて実施し、高齢者の健康維持に繋げる。

※今回は「ラジオ体操第2」の効果について実施

【講師】:各務原市ラジオ体操連盟の皆さん

【日時】:令和4年12月14日(水) 10:45~11:30

【場所】:稲田園 集会室(各務原市須衛2469番地)

【電話】:(058)370-4321   担当:津田

【参加申込】:

稲田園にて「参加申込書」を記入後、提出して下さい。参加費は無料です。

(ただし、稲田園、利用料(100円)が必要です。)

【その他】:当日申込・参加も可能です。

地図 昨年の様子
稲田園・地図(ホームページ原稿データ) 掲載用・写真

 

新型コロナウイルス感染者発生について

お知らせ 2022年8月25日

令和4年8月25日(木)に当法人事業所(福祉の里ぽぷら)の職員が、新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。

つきましては、福祉の里ぽぷらを令和4年8月26日(金)から9月1日(木)の7日間閉鎖いたします。
(濃厚接触者や陽性者が多数出た場合は、環境が整うまで閉鎖期間が延長となる場合があります)

今のところ、福祉の里ぽぷら以外の施設は閉鎖いたしませんが、利用児者の皆様には、引き続き健康観察の継続をお願いいたします。
また体調不良等ありましたらすぐに施設職員へご連絡いただきますようお願いいたします。

保健所をはじめ関係機関の指導に基づき、必要な措置を迅速に決定し実施しております。今後の対応については改めてお知らせいたします。何卒ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

なお、感染が判明したご利用者の人権尊重、個人情報保護に関して十分なご理解とご配慮をお願いいたします。

令和4年8月25日

社会福祉法人各務原市社会福祉事業団

理事長 紙谷 清

【たんぽぽ】ファミリーデイ(運動会)を開催しました!!

お知らせ 2022年8月17日

7月3日(日)に、たんぽぽのファミリーデイ(運動会)を開催しました!

①

13名のお子さんとそのご家族が参加され、職員も合わせて約40名で楽しみました。

 

まず最初に、みんなで体操♪みんなが大好きな『エビカニクス』と、『できるかな体操』を踊りました。

いつもこんな風に上手に踊っているんだよ!

②

そしてかけっこ!大好きなお父さんやお母さんの元へ、よーい、ドン!

③

 

その次は、キャンプがテーマの親子競技です。デコボコ道やタフロンの川を乗り越えたら、

④ ⑤

薪を拾ってキャンプファイヤーへぽいっ! 火の女神も登場です!

⑥

毛布すべりを楽しんだ後は、

⑦

森の中で虫捕り。

⑧

選んだ虫さんはお土産です。

⑨

 

最後に『パイナポー体操』、『親子でメリーゴーランド』をみんなで楽しみ、ファミリーデーは終了となりました。

いつも頑張っていること、楽しんでいることをご家族に見ていただけて、職員としてもとても嬉しかったです。

これからもたんぽぽで、たくさん楽しいことをして、みんなで成長していきましょうね!

【ぽぷら】運動会開催しました!

お知らせ 2022年7月14日

6月14日・17日の2日間、🚩ぽぷら大運動会🚩が開催されました。

笑顔いっぱいの運動会の様子をお伝えします。

 

1・掲載用

開会式:いよいよ始まります。手づくり国旗と手作りぽぷら旗の掲揚です。

2・掲載用

紅組白組の代表による選手宣誓!!

3・掲載用 4・掲載用

最初は“玉入れ” チームワークが光ります☆

・掲載用5

運動会最高😊いっぱい声援を送りました 「がんばれー!!」

続いて“ボウリング” 🎳

ピンは空のペットボトル・ボールはゴムボール。思うように倒れず、ますます闘志が湧きました🔥

7・掲載用

最後に“ボール運びリレー” 。拍手でスタートです!!👏

8・掲載用

慎重にボールを運びそっと入れます。ゴールはすぐそこっ!

9・掲載用

紅組勝ったよ🏆イエーイ!(^^)!

【稲田園】最近の稲田園の様子

お知らせ 2022年6月22日

稲田園では、利用者の皆様が安心して利用できるよう、新型コロナウイルス感染防止対策を継続的に実施しています。

4月から個人の方の利用「入浴」「カラオケ」「軽スポーツ(特に卓球)」「囲碁・将棋」等を楽しまれる方が徐々に増えてきました。

5月には、シニアクラブの団体の利用があり、今年度はじめて「講座」が実施されました。

<講座内容>

「“フレイルチェック”ではじめる健康づくり」~元気シニアの10のポイント~

講師:各務原市社会福祉協議会 地域包括支援センター管理者 中村 基子氏

 

高齢期では、病気のほかに、心身の機能が衰えないようにすることが、いきいきと過ごすために重要です、と言う話から「フレイル(老化などでさまざまな心身の機能が低下した状態)」や「元気シニアの10のポイント」について分かりやすく講義されました。

 

(講義の様子)

写真① 20220520-1講習.jpg・掲載用

 

稲田園は、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で利用者数が減少していましたが、少しずつ戻ってきています。

特に、「大浴場」での入浴は好評です。

まだまだ、以前のようなにぎわいではありませんが、新型コロナウイルス感染防止対策をして安心して利用できる施設環境づくりに努めてまいります。

稲田園・春の風景(“さくら”と“ふじ”)

写真② 202204桜.jpg・掲載用 写真③ 202204桜.jpg・掲載用 写真④ 202204藤.jpg・掲載用

大浴場

写真⑤ 大浴場.jpg・掲載用

詳しいことは、稲田園【058-370-4321】までお尋ねください。

【稲田園】入浴サービスの再開について

お知らせ 2022年6月20日

稲田園の浴槽タイル工事ではご利用の皆様にご不便をおかけいたしました。

工事が無事終了しましたので、6月20日(月)から通常営業いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

詳しいことは、稲田園【058-370-4321】までお尋ねください。

 

第6回 「吃音のつどい」を開催しました

お知らせ 2022年5月26日

令和4年2月27日(日) 10:00~11:45

昨年10月の初のオンライン(Zoom会議システム)開催に続き、オンライン第2弾を開催しました。

今回は、前回の倍の8家族が参加してくださいました。そして、前回残念ながら参加が叶わなかった、高山の久美愛厚生病院の言語聴覚士 田宮久史先生もご参加くださり、充実した内容となりました。

令和4年度も、年間2回のつどいの開催を目標にしています。お楽しみに!

 

☆Zoomでゲーム☆

これなんだクイズ : 500倍に拡大した動物の写真から、何の動物かを当てるクイズです。

Zoomならではのクイズ!   答え「ネコ」「ゴリラ」「いぬ」「ライオン」「オウム」

みんな答えるの早かった!

 

家族対抗 探せ!「ん」のつくもの : 今回はことばの語尾に「ん」の付くことばを集めてもらいました。

画像① 画像②png

家族で協力して、た~くさんの「ん」のつくものを探してくれました!

やかん、ふとん、リモコン、缶、カーテン、エアコン、本、図鑑、パン、にんじん、だいこん、カンパン、

アンパンマン、ドラえもん、ポケモン、ミニオン・・・・・などなど。 あるもんですねぇ。

 

◆交流会(保護者のみ)

4人ずつ2グループに分かれて意見交流をしました。

1.田宮先生のグループ

★学校生活において挑戦しようとして葛藤している…

・小3:低学年の頃までは、幼稚園の延長で、大人に守られてきたが、3年生になり、担任に自分から発信するようになった。日記にも自分の吃音のことを書いたりしている。担任は、クラス全体への話はなくても、定期的に子どもに声を掛けてくれるし、何かあれば母にもちょこちょこ連絡がある。母は、本人とも積極的に話すようにしていて、コミュニケーションが取れている状況。3年生になって随分成長し、リーダーになりたいタイプで、後期学級委員に立候補し当選した。みんなの前で話す機会が増え、音読でも吃音が出たりするので、できる力を自分は持っているのに吃音があるためにうまくいかないことへの苛立ちが大きくなった。もう二度と学級委員はやらない、でもやりたいという気持ちの波が大きく揺れる時期が続いていた。そうこうしているうちに、6年生を送る会で学級委員として全校の前でスピーチをすることになる。担任からは、しゃべらない役もあると提案されたが、本人はスピーチをやると決め、家で猛練習!その成果が出て、当日はスムーズに話すことができた。この成功体験が自信になり、日記に、吃音があって話すことが心配だったが、うまくできた。次も学級委員になりたいと書いていた。ただ、今回は成功したからよかったが、もし失敗したら気持ちがドーンと落ち込みマイナスの方向に行かないかと心配ではある。しかし、挑戦はしてほしいし努力もしてほしい。吃音のせいにはしてほしくないが、やりたいことと吃音があることでうまくいかないことのせめぎあいが本人の中に起きている。家で「なんでオレは出来ないんだ!」と苛立っているのを見ると、吃音は環境調整が大事という事はわかっているが、こういうことがあると、吃音が治らないかなあ、何かいい方法はないのかなあとも思ってしまう。

・年少:学級委員に挑戦するなんてすごいね!それは、周りに自分の吃音のことをオープンにすることで、挑戦する気持ちになったのですか?

・小3:とにかく負けず嫌い。立候補者が5~6人いて、負けていられないと奮起した様子。祖母には「わざわざ無理しなくていい、苦手なことで失敗させなくていい。」と言われたが、母は、この先失敗も絶対あるし、やってみて失敗しても乗り越えてほしいと思っているので、自分がやりたいと思ったのなら、やってみればと背中を押した。音読と、意見発表で吃音が出やすいが、音読や決められた台詞なら練習すれば滑らかに言えるようになるので、毎日家でできるようになるまで練習した。

★吃音のことに触れたがらない

・2年生:3月生まれで、色々なことができなくても当たり前と思っている控えめなタイプ。1年生の時の担任はよく声を掛けてくれたが、本人はそれが嫌でほとんど発表していなかった。2年生の担任は、特に関わってこられないので、発表する時に吃音が出ても、伸び伸び発言している。子どもとは最近吃音のことがあまり話せていない状況。学校で「いじめアンケート」があり、そこには本人何も書かなかったが、直接聞いてみると、友達に「なんでそんな話し方するの?」と言われたことがあるとのこと。担任にそのことを話したところ、「クラスで話しましょうか?」と言ってくださったが、本人に聞いてみると「何もしなくていい。」と言うので、そのままにしている。

・田宮:本人は吃音のことを気にしていないけど、みんなに話すことを拒むんですか?

・そうです。みんなの前では吃音のことに触れないでほしいと思っている。

・田宮:それはどうしてなのでしょう?気にしていないのに、触れないでほしいと言うのは違和感がある。実は、吃音のことを気にしていて、なかったことにしたいと思っているのかもしれない。どうして話すのが嫌なのか、誰なら話しやすいのか、家で直球で聞いてみては?

・本人と話してみたところ、担任が一番話しやすいとのことだったので、何か嫌なことがあったら、担任か母に話すように伝えた。指摘される件について、担任に話したが、相手は仲の良い友達で悪意がないという事でそのままになっている。

・田宮:友達に指摘された時の本人の気持ちはどうだったか、担任の先生の話で納得したのか、よく聞いてあげて。大人にSOSが出せればよいが、出せないでのみこんでしまうことが心配。

周りの子への吃音の説明は、子どもが望まないからやらない、望むからやるというのではなく、〝大人はあなたの見方だから任せて″という姿勢で向き合うこと。無理強いはよくないが、どう進むべきかを大人がはっきり示してやることが大切。

吃音をゼロにすることはできないが、吃音があっても楽に話せる状態、楽な吃音で過ごさせてあげることはできる。大人になってからのカミングアウトはしんどいので、小さい頃から、大人に守ってもらえた経験が今は重要。

★田宮先生のプチ講座

 

吃音画像①

◎母の前だから自由に吃れる。しかし、母が心配な顔をすると不安になる。

吃音画像②

吃音は吃らないようにしようと思うと悪化する。

◎どうしたらよいか?

①園や学校での正しい説明

母の前でいっぱい吃音が出る時は気が楽。それと同じように、園や学校でも伸び伸びと楽な気持で話せるように、園や学校できちんと吃音のことを説明してもらうこと。

②話し方を指摘する子がいたら説明するチャンス

周りの子から「どうしてあんな喋り方するの?」と話し方について聞かれたら、その時がチャンス。その子にちゃんと伝えてあげる事。「あれは『きつおん』っていうんだよ。でもわざとじゃないからまねされると悲しい気持になるから真似しないでね。もし、真似している子がいたら、そういう事しちゃいけないんだよと教えてあげてね。」

*味方を増やすことも大人にできる事。

*いずれは本人自身に乗り越えてほしいが、そのためには大人に頼ってほしいし、守ってもらえた経験があれば頑張れる。未来のために、今の働きかけが大切。

 

2.安田のグループ

・小2:他校の通級に通っている。お菓子を使って舌のトレーニングをしたりしている。2年間同じ先生なので、すっかり打ち解けて息抜き的な時間になっている。学校では、内気で恥ずかしがり屋なので、発表するのは基本苦手。担任と相談して、日直は友達と一緒に言うようにしてもらっている。調子がよくて自信がある時は、一人で発表することもあるが、どうするかは自分で決めて先生と相談して配慮してもらっている。反面、家ではすごく喋り、吃音もたくさん出ている。寝言でも詰まっていることがある。

・小1:年長の時に友達から指摘されることがあり、担任からクラスの子どもたちに話してもらい、その後は安心してお喋りしている。就学に際しては、母と本人と安田が学校へ行って担任に吃音の話をしたので、クラスでは話していないが、保育園の友だちや担任は知ってくれているという安心感があり、楽しく通っている。学校では、挙手してよく発言しているが、それほど吃音は出ていないらしく、担任からも気にならないと言われている。その分家庭ではリラックスして話すので、連発がよく出る。

・年長:2歳半~ずっと吃音があり、年中出ている。病院でもST受けている。園ではほとんどしゃべらないので、吃音が目立たないが、家ではよく喋り、難発と連発が出ている。加えて早口もある。仲良しの子と喋る時は吃音が出るので、先日、相手の子から、「何言ってるかわかんない。」と言われた。こういう時に、本人の前で、「ゴメンね」というのも変だし、親もわかりにくい時があるので、何と答えたらよいのだろうかと悩む。

・年長:2歳台から吃音が出始めた。初めの頃は、連発とか吃音とわかりやすい話し方だったが、最近は難発が主になり吃音だとわかりにくい。クラスでお話はしてもらっていないが、周りの子には、こういう話し方のクセ(個性)だと取られているようだ。また、本人にまだ自覚があまりないので、この先自覚するようになった時に、うまくサポートできればと思っている。

 

★友達から話し方を指摘されたときの対応について

・小2:友達から言われる前に、担任と校長先生にお話しし、クラスでも話してもらった。その後も、よく理解できていなくて指摘する子には、個別に吃音の説明をして下さっている。そういう積み重ねで、友達も吃音という事がだんだん理解できるようになっている。本人は、友達から「何、その話し方?」などと言われると言い返せなくて黙ってしまうタイプだが、よく理解している優しい友達数人が、他の子に説明してくれるようなこともある。

・小1:年長の時に、友達から「なんでそんな話し方するの?」と言われたと本人から親に訴えがあった。園に相談すると、吃音の研修を受けた先生がおられて、クラスの子どもたちにすぐに話してくださった。その後、年長の友だちはよく理解してくれ、本人も安心して過ごしていた。しかし、年度の後半に、再び話し方を指摘されることがあり、担任がその現場を目撃した。担任が介入しようかと思った矢先に、自分で「ぼくは吃音なんだよ。」と友達に説明することができた。担任は、自分で説明できたことを褒めたと聞いている。

小学校になってからは、家では吃音が出るが学校では気にならない程度だと聞いており、今の所、本人の不安感もない様子。

 

・安田:みんなが吃音のことを知ってくれているという安心感が、症状を軽減しているという事もある。

最近読んだ本「きつおんガール」(漫画です)の中に、作者が考える吃音のメカニズムというところがあって、どういうものかというと、肺の中に『ポンプさん』がいて、ことばの1文字ずつの風船に空気を入れる仕事をしているが、タイミングよく風船一つずつに空気が入れられず、同じ音に連続して空気を入れたり、長く入れすぎたり、空気が詰まったりするのだと。それで、吃音の人は、ことばが出たら空気が出ている間に一気に話してしまおうとするため、早口になることがあるのだと。この考え方はわかりやすいし、そういうこともあるのではないかと思う。この考え方はわかりやすく、この先、子どもたちが、自分の吃音のメカニズムを理解していく一助になるかもしれない。

&『きつおんガール』小乃おの著 合同出版 2020.9.5発行

 

★小学校で、いじめやからかいはあるの?配慮してもらえるの?

・今度就学だが、本人は引っ込み思案で先生に相談するなどできないタイプ。今のところしゃべりにくさは感じているものの、吃音のことをさほど気にしていないが、就学後からかいなどがあって本人が傷つくのではないかと心配している。

・小1:年長から小学校に上がる時不安が強かったが、入学直後に、担任と主任に母と本人と安田が吃音の話をしたことで、何人かの大人が理解してくれているという安心感を本人なりに感じたようだ。今の所、吃音の症状は強く出てはいないものの、一番近い存在の担任が知ってくれているという安心感は、本人も親も心強い。

・小2:現在2週間に1回ぐらいの頻度で、本人に友達からのからかいがないかを聞くようにしている。クラスで吃音の話をしてもらっているものの、忘れてしまう子がいて、「なんでそんな話し方するの?」と繰り返し聞いてくるという事を母に伝えてくれる。母からそのことを担任に伝えて対応してもらっている。しかし、助けを求めるような深刻な様子はなく、周りの友だちに支えられて何とかなっており、安心して学校生活を送っている。親子の間でしっかりコミュニケーションが取れるようにしておけば、何かあっても大人が連携して対応すればよいので、親子のコミュニケーションが大切だと感じている。

また、1年生になった時、通学班の親御さんに、吃音についての簡単な説明文を自分で作って渡した。(菊池良和先生の本を参考にして)

 

・安田:折に触れて子どもと吃音の話をすることは大切。吃音のことを忘れられていないんだ、大人に支えられているんだという安心感があるからこそ、自分で友達に説明するなど、立ち向かっていけるようになるのだと思う。まずは親子関係をしっかり作る事。そして就学に向けては、本人と一緒に学校に話しに行くことで、吃音のことを知ってくれている大人がこれだけいるという事が本人にも伝わり、心強いと思う。学校は、いじめが起きないように、吃音に限らず、色々な子どもがいるけれどお互い認め合うことが大切だという教育をされているので、引き継ぎに行った時も、とても丁寧に対応して下さると感じる。本人が困ったことがあった時、担任に伝えること、それができなければ親に伝えて学校に伝えるなどの連携をしっかり作ることが大切だと思う。

 

◎就学までは安田が一緒にお話しに行きますが、保護者の皆さんも勇気を出して、少しずつ自分で周りの人に伝えるという事に挑戦してみてほしいと思います。毎年学年が変わる時に担任に話をする機会があるし、そういうことができるという事は、子どもにとってもとても心強いことだと思います。

 

・年長:そもそも、人に迷惑をかけずに育つ子なんていないし、子ども同士お互い様だと思うので、お互い助け合って育つ関係を築けるようになってほしいと願っている。困ったら友達に助けてもらえる、困った子がいたら助けてあげられる、そんな子に育ってほしい。

◆欠席者からのメッセージ

・小3:吃音で通級に通って3年目です。通級は、自分が好きなことをたっぷり話せる好きな場所という感じで行ってます。年間通じて、吃音についてのクイズやゲーム(かるた)などがあり、自分でも吃音について発言したりして理解を深めています。感染に気を付けながら、グループ通級も開催していただいています。

吃音でことばが出てこないことを理由にトラブルに巻き込まれるといったことが、年齢が上がるにつれて出てくることがあるのだろうなと思うと、いたたまれない気持ちになりますが、本人と親がコミュニケーションを取って元気にやっていきたいと思います。逆に、嫌な思いを感じたら、その時優しくしてくれた人への感謝の気持ちを強めたり、自分も誰かを守ったりしたいという思いが芽生えたら親も嬉しいなと思います。

・年長:先日園の担任からクラスのみんなに子どもの吃音について話してもらいました。その後も本人は特に変わらない様子です。活発な性格なので、1年生になったらたくさん発表するかと思いますが、その時吃音が出ても、クラスに数人いるであろう同じ園のお友達が子どもにとって助けになってくれたらいいなと思ったりしています。

・小3:家では吃音がよく出るけれど、学校や人前ではあまり出ない(口数が少ない)状況が続いています。本人によれば、休み時間に友達と遊ぶ時は吃音が出るけれど、友達は吃音のことを何も言ってこないそうです。4年生になる時には、担任に、(母から)吃音のことをちゃんと伝えてほしいと言ってきました。担任や遊び仲間に吃音があることを知られていれば、いつ出ても大丈夫と思っているようです。

 

参加者のアンケートより

★保護者

 ・あっという間の1時間半で、時間が足りないーっと思ってしまいました。田宮先生のお話をお聞きすることができて、初心に戻ったような気持ちです。学年が上がるにつれて悩みや思うことが変わってくるので、このような機会があると安心できます。子どもは、今の所前向きにいろんなことに挑戦できているので、その気持ちは継続して持っていてほしいなと思います。たくさんの壁に当たり悩むこともたくさんあるし、わざわざその方向に向かって行くタイプなので、更に学年が上がると葛藤することが増えるだろうなと今から心配しています。彼にとってことばが本当にハンディになってるなあと今ほど思うことはなかったですし、それはこれからどんどん増していくのかなと思ったりもします。田宮先生に、「何をもって失敗と思うのか。」と言われましたが、やはり人前でことばに詰まってしまったり話せなくなることは本人にとって辛い経験になり、それがマイナスな気持にならないかと親としては本当に心配です。でも、それを跳ね除けられる精神力を本人が培って行かないとだめだなと思いました。少しでもやってよかったと思う経験を積んで、吃音を言い訳にすることなく、たくさんのことに挑戦できる我が子でいてくれたらいいなあと思います。

・子(小2)は吃音のことを気にしていない、みんなへの説明も希望していないということで、今はそっとしておく時期なのかと思い、本人の意思に任せてきちんと向き合おうとしていませんでした。しかし、田宮先生のお話しから、本人は吃音を隠そうとしているのかもしれないと気づかされました。私自身、説明の仕方が分からなかったり、本人がよければそれでいいかと思ったりして、ちゃんと向き合うことができていなかったのだと思いました。もうすぐ新学期なので、新しい担任にも説明し、周りのみんなにも正しく吃音について知ってもらうことが大切であり、本人が安心して生活できる環境を私が作っていかなければいけないのだとわかりました。改まって話すのではなく、ちょっとした日常会話から子どもの気持ちを引き出していけるように、私自身が変わっていかなければいけないと思います。

・専門家の先生の視点での話しが聞けて、子どもがどのような状況なのか理解できたり気づきがあった。また、先輩ママさんの経験談から、実際、具体的に子どもにどういう声掛けをしたらよいか聞けて良かった。

・色々なお話を聞かせてもらい、悩みは一緒なんだと思えてよい意味で客観的に考えることができた。知識を得て周りの人に知ってもらうことは子どもにとって一番安心なことだし、相談できる大人がいつでもいる事が大切だという事を改めて知る事ができあた。お母さんの前が一番吃音が出るけれど、これは安心しているからなのだという事は、腑に落ち嬉しくもありました。これからも、子どもと吃音について、都度都度話して環境や変化を共有できたらと思うと同時に、周りの人にも気兼ねなくたくさん協力してもらおうと思いました。

・2回目の参加です。周りに吃音の子がいないので、同じことで悩んでいる親御さんとの交流はとても心強いものでした。いろんな体験談なども参考になるので毎回とても楽しみにしています。吃音はみんなに知ってもらうことから始めることが大切だと思います。理解が得られれば学校生活もしやすくなるし、楽しく通学してくれることが親としても嬉しいです。吃音を隠して見て見ぬふりをすることなく、生活できる環境を親としては整えてあげたいと思います。担任の先生や通級の先生と連携して安心して学校生活が送れるように努めたいと思います。

・田宮先生の、『お母さんの前では自由に吃っている。』というお話がとても心に響きました。子どもは吃音がひどい時期は、吃音+早口で聞き取りにくく、会話していて疲れてしまうというかうんざりしてしまう時がありますが、それは自由にのびのび話している証拠なんだ、親を信頼してくれているんだと思い、信頼を失わないようにしたいと思いました。

・今回もたくさんのご家族の話、悩み、苦労、そして対応が聞けてとても参考になりました。地域、学校などとも協力して、子どもたちが吃音に悩まず、伸び伸び生活できる社会になるといいと思いました。

・周りの人に吃音のことを知ってもらい、伸び伸びと吃音が出せる事、困った時は大人にヘルプが出せることが大切だなと改めて思いました。

・他の子の吃音の症状や親としての向き合い方を知る事ができてとても参考になりました。また、田宮先生の「その子に適した対応の必要性」のお話にはとても納得できました。子どもが吃音を発症してから4年近く親として関わっていますが、今では(慣れもあるのでしょうが)個性の一つと捉えています。ちょうど今、家では吃音の症状が強く出ていますが、子どものお喋り好きには変わりなく、安心して話をしてくれる姿に私も安心させられます。これからまたクラス替え等節目節目で環境が変わる際の心配はありますが、親子間でのコミュニケーションを取りながら、その時にできる事を考えて乗り越えて行けるといいなと思っています。

・つどいに参加された先輩ママが、通学班の方に(吃音のことを理解してもらうための)手紙を作って渡したという話をされていたので、私も子ども会のラインで子どもの吃音のことなどを説明したところ、新年度の通学班役員さんに子どものことを話す時間を作っていただけることになりました。すごく温かい言葉もかけていただき、一緒に支えて行こうと言ってくださり話してよかったと思いました。つどいに参加していなければ、周囲に打ち明ける勇気は出なかったので、参加してよかったです。ありがとうございました。

 

★子ども

・ゲームができて楽しかった。

・もっと遊びたかった。

・初めは恥ずかしかったけど、ゲームをしたら楽しかった。

・恥ずかしかったけどお友達と合えてうれしかった。何の動物か答えるクイズが楽しかった。

・みんなでお話しするのがめっちゃ楽しかった\(^o^)/

・知らない子とのつどいに緊張していましたが、久しぶりに先生と交流できる事も楽しみにしていました。ゲームも楽しかったようです。(母)

 

文責 安田香実

 

フェニックスグループとの事業連携

お知らせ 2022年4月19日
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令和4年4月14日(木)に、フェニックスグループ様と当事業団は、各務原市の社会福祉事業の充実と発展を目的とした事業連携に関する協定を結びました。

当事業団は障がいのある方への支援体制の確立を目標に各務原市が設置した「福祉の里」の受託経営を目的に設立された法人であり、積極的に民間活力を導入した経営を行い、各務原市の社会福祉の拠点としての役割を担ってまいりました。

フェニックスグループ様が目標として掲げてみえる「地域共生社会」の実現に向けて、当事業団も地域の皆様、関係機関の皆様、スタッフとその家族が「笑顔で・元気に・自分らしく」日々の生活が送れるよう、他職種が連携をして、共に一つ一つ地道に取り組んでまいりたいと思います。

今後は事業における利用連携や職員の研修、人材育成などで連携するため、「連携協議会」を立ち上げて具体的な取り組みを協議していきます。

(今回の締結式の記事が岐阜新聞4月19日号に掲載されました)

 

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